痛いときこそ軽く動いたほうがいいって本当?

こんにちは。
恥ずかしながら、42歳でバレーボールにハマってしまったKurageの田代です。

なんか今更って感じで認めたくなかったんですが、ボールを追いかけてます。。

今日は、最近読んで「おー」となった論文の話です。

僕は普段、慢性的な痛みがある方に、

「無理のない範囲で、少し体を動かしたほうがいいですよー」

とお話しすることがあります。

とはいえ、痛みがあるときに「動きましょう」と言われても、やっぱり怖いですよね。

「もっと痛くなったらどうしよう」

と思うのも当然だと思います。

そんな中、運動と痛みの関係をかなり大きな規模で調べた研究が、今年7月に発表されていました。

どんな研究?

オーストラリアの研究チームが、

「運動って、痛みにどれくらい効果があるの?」

ということを調べたものです。

結果をざっくりまとめると、

  • 運動した人のほうが、痛みがやわらいでいた
  • 長く続く痛みだけじゃなく、急に出た痛みにも効果がみられた
  • 腰痛や膝痛だけじゃなく、神経の痛みなど、いろんな痛みで同じような傾向があった
  • しかも、「この運動じゃなきゃダメ」というわけでもない

ウォーキングなどの有酸素運動でも、筋トレでも、ヨガでも、ピラティスでも、太極拳でも効果がみられたそうです。

つまり、

「痛いから動かない」よりも、「できる範囲で体を動かす」ほうが、痛みには良さそう

ってことなんですね。

で、これってどのくらい信用できるの?

ここが今回、僕が一番「おー」と思ったところです。

ラーメン屋さんで例えると、

  • 友達の「あそこ美味しかったよ!」→ 個人の感想
  • 何人かで実際に食べ比べて評価する → ひとつの研究
  • いろんな食べ比べ結果を集めて「結局どこが美味しい?」とまとめた → ラーメン雑誌
  • そのラーメン雑誌を157冊集めて、さらに全部まとめて調べた → 今回の研究

しかも、その157冊の中には、もともと2,736件の研究、約22万人分のデータが入っています。

つまり今回の研究は、
157冊のラーメン雑誌を集めて、その元になった2,736件の食べ比べ、約22万人の「実際に食べた結果」をまとめて調べた
みたいなものです。

それだけたくさん調べても、全体として
「やっぱりこのラーメン、美味しいよね」
となったようなイメージ。

今回の研究でいうと、それが
「やっぱり運動は、痛みを軽くする方向に働きそう」
だったんですね。

ただし、ここは大事。

研究チーム自身も、エビデンスの確実性については中程度と評価しています。

元になった研究の質や条件にばらつきがあるため、

「痛かったら、とにかく運動すれば治る!」

という話ではありません。

それでも、これだけ幅広い研究をまとめても同じ方向性が見えているのは、かなり心強いなと思います。

ちょっと意外だったこと

個人的に面白かったのが、

比較的軽い運動や、12週間未満のプログラムでも痛みの軽減がみられた

というところ。

「痛みを改善するなら、しっかり筋トレしないと」

「何ヶ月も頑張らないと意味がない」

というわけではなさそうなんですよね。

むしろ痛みがある人ほど、

軽く、できるところから。

これくらいでいいのかもしれません。

もちろん、強い痛みがある場合や、ケガ・病気の治療中の場合は別です。

無理に動かさず、医師などに相談しながら進めてくださいね。

最後に

僕自身、バレーボールを始めて改めて思うんですが、やっぱり体を動かすのって気持ちいいんですよね。

でも運動って、

「頑張らなきゃ」

「ちゃんと筋トレしなきゃ」

と思った瞬間、一気にハードルが上がります。

Kurageでは、ヨガやピラティス、パーソナルトレーニングを組み合わせながら、その人の体に合わせた**「無理なく続けられる運動」**を一緒に考えています。

「痛いから動くのが怖い」

「何から始めればいいかわからない」

そんな方は、気軽に声をかけてください。

軽く動くところからで十分かもしれません。

Kurage 田代

参考:Singh B, et al. Pain Reports. 2026;11(4):e1455.