この間、お客様から「今日はちょっときついので、整体を多めでお願いします」と言われました。

このような時の反応はトレーナーによって大きく異なります。
例えば、あるトレーナーは「せっかく来たので、がんばりましょう!」と言っていつものメニューを進行するかもしれません。
別のトレーナーは、「お疲れなので、整体のみでゆっくり休んでください」と提案するかもしれません。

私の対応は、お客様の筋力が落ちると困るであろう足のトレーニングを15分行い、その後45分整体を施術するということでした。

というわけで今回のお話は「全力ではあるが最善ではない」ということ。

今回の例ですと、「せっかく来たので、がんばりましょう!」は全力パターンですね。

その勢いでお客様が全メニューを頑張ってやると、メンタルや筋力が鍛えられ、アドレナリンが出て気持ちも良くなるでしょう。まさに全直でやった後の気持ちいい感じです。
しかし、結果として免疫力が下がったり、運動が過度であると感じたり、オーバーワークになってしまい、運動を続けることができなくなってしまうこともあるのではないでしょうか。それだと最善ではありません。

私自身、昔は全力で取り組めば結果が出ると信じていました。部活や勉強、仕事においても、全力で取り組むことが最も大切だと思っていました。しかし、30歳を過ぎて国家資格を目指し、主夫もしていた時、毎日の勉強時間は限られていました。つまり私は全力ではありませんでした。

それでも、毎日90分の勉強を3年間続けた結果、学年で5番の成績を収めることができました。

私は全力で取り組むことが常に最善ではないことを学びました。もちろん、全力で取り組み続けることができる人もいます。専門学生時代の上位の人達は、毎日3時間以上勉強していたと言ってました。

しかし、私のところに来るお客様の中で、プロのボディービルダーを目指している人はいません。殆どのお客様は単に自分が納得する体を作りたいだけです。何かに勝つためにボディメイクしているわけではありません。

のであれば。Kurageでの最善の策は、継続です。

今はやる気がなくて整体よりになってても、ちょっと体調が悪くて行きたくないなーと思ってても、続けていけば絶対に進みます。

前に進まなくても足踏みでも良いんです。
足踏みでも靴底は減ります。

あなたは確実に前へ進んでます。

全力でなく最善で大丈夫です。

これからも何卒よろしくお願い致します

Kurage田代